2009年3月10日火曜日

HDVの撮影日時をタイトルに入れる

この前も書きましたが、ビデオカメラで撮影した動画の撮影日時を、動画の中に字幕として入れるのは、その需要の割に、いまだにけっこうな苦労がつきまといます。

いくつか方法がある中で、ソニーのBDZ-L70などのブルーレイレコーダーの機能で、ビデオカメラからのダビングで入れるときに動画のタイトルに撮影日時を入れてくれる機能は、100点ではないけど、まあ、最低限の要求は満たしています。いわゆる字幕じゃないけど、再生機の機能の「画面表示」機能などでタイトルが画面に出てくるので、そこで撮影日時がわかるというものです。

でもこの方法はいくつか難点があります。
  • HDV(miniDVテープ)からの取り込みをすると、63分のテープを一気に1ファイルに取り込むことになるので、撮影開始年月日時分〜撮影終了年月日時分 の形式で作成される動画ファイルのタイトルとしては(1日でテープを使い切ることはそんなに多くないので)複数の日付にまたがった日付が入ってしまいます。
この難点を克服するためか、日付(1日)単位でプレイリストを自動作成するという機能があります。たとえば63分テープを、1日3分ずつ使って21日間で使い切ったとすると、21個のプレイリストが、1つの元の動画ファイルを参照する形で自動作成されます。
そして、この21個のプレイリストの日付ひとつひとつが、撮影開始年月日時分〜撮影終了年月日時分 の形式でタイトルがつきます。

でもこれにもまた難点があります。
  • 1プレイリストは1日分となっているので、その中に複数カットがあって、カットとカットの間に時間があいていると、カットごとの時刻がわからなくなります。

たとえば朝に1分、昼に1分、夜に1分の3カットを撮ったとしたら、この3カットが1つのプレイリストにまとめられ、朝のカットの時刻がプレイリストのファイル名の中にある撮影開始年月日時分になり、夜のカットの時刻がプレイリストのファイル名の中にある撮影終了年月日時分になります。この場合、昼のカットの時刻がわからなくなってしまうわけです。
この例だと時刻がわからなくなるのは昼の1カットだけですが、1日中、断続的にカットを撮るような場合だと、始めと終わり以外の全部のカットが時刻不明に陥ってしまう訳です。

これらの欠点がありながらも、この方法であれば少なくとも年月日まではあとからでも正確にわかるので、結局この方法でBDZにダビングしたビデオカメラ映像の「いつ撮ったんだっけ?」という疑問に答えることにしています。

さてそこで困るのが、BDZがいっぱいになってBD−Rに焼くときです。

もちろんBDZはブルーレイレコーダーなのでビデオカメラで撮り貯めた動画をBD−Rにダビングすることもできますが(ていうかBD−Rを焼くことこそ、この機械の主たる機能ですよね)、プレイリストではなく元の63分入っている動画ファイルをそのままBD−Rに焼くと、日付ごとのプレイリストというものがBD−Rには入らないです。
これではこのBD−Rを後から見たときに「いつ撮ったんだっけ?」ということを疑問に思ったときには、それを調べるために、元のHDVのminiDVテープを引っ張りだして早送りをしながらタイムレコードを探す羽目になります。これはいくらなんでもあんまりです。
それに対する対抗策はこうです。
  • BDZがつくってくれたプレイリストひとつひとつを、単独の動画ファイルとしてBD−Rに入れる。
こうすると、BD−R内に、1日1ファイルのかたちでタイトルがずらっと並ぶので、見たい日付を選択してみることで、「いつの撮影か」をBD鑑賞時にも簡単に知ることができます。
さてさて、この方法にも欠点があります。
  • BD−Rのタイトルが分割されていると、BDZでは連続再生ができない。
つまり、1日3分ずつ撮ったものを上記の方法で分割したタイトルにしておくと、3分ごとに再生がとまって、次のタイトルを選択しないと次の動画を見ることができなくなってしまうのです。いくら無編集のままのビデオカメラ映像の鑑賞だからといっても、ふつうは1時間なり2時間なり、もう少し長い時間、手放しで鑑賞したいものです。

さらにもうひとつ困った欠点。
  • ひとつのBD−Rに入れることのできるタイトルは、30タイトルまでという制限がある。
これは、上記のようにバラバラにして入れているとけっこうすぐに到達してしまう上限です。25GBのブルーレイはSR画質で6時間くらい入ると思いますが6時間もあれば30日分なんて余裕で超えてしまいます。

[→3/10訂正 これは一度の操作でBD-Rにダビングできるタイトルの数の上限が30個であるというだけっぽいです。]

というわけで難点は多いのですが、BDZでの連続再生という部分は、ひとつ解決策を見つけております。それは、
  • PS3で再生する
というものです。PS3はBD-Rの中に複数タイトルがあったら自動的に連続して再生してくれます。また、BDZはルームリンク(いわゆるDLNA)に対応しているので、日付でばらした動画ファイルをBD−RからBDZに戻しておけば、LAN経由でBDZ内の動画を連続再生してくれます。


・・・というわけで、無編集のHDVのホームビデオを、日付を認識しつつまとめて鑑賞する方法をまとめるとこんなかんじになります。
  • まずBDZに取り込む。取り込み時に日付ごとのプレイリストを作成するオプションはONにしておく。
  • BDZからBD−Rにダビング。このときは63分入りのDR動画から直接ではなく、日付ごとのプレイリストをひとつひとつ指定してダビングする(ただし上限は30タイトル)。画質をSR程度まで落とすことで6時間分くらい入る。
  • BDZで元のプレイリストとDRのファイルを消去し、BD−RからBDZに入れ直す。(SRに画質を落としておけばディスク容量はDRのときの約1/3で済む)
  • ルームリンク(DLNA)経由で、PS3から鑑賞する。
  • あるいは、BD−Rを直接PS3に入れて鑑賞する。
BDZとPS3を両方持っていないとできない運用方法だけど、結局これが一番いいと思われ。。


2008/3/15追記:
Bentoでこの管理をする方法を書きました。
http://vogue-peugeotvogue.blogspot.com/2009/03/bentominidv.html

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