2009年3月14日土曜日

Macで確定申告

今年もぎりぎりになっての確定申告をしたのでそのメモをまとめておきます。

あと二日で締め切りなのでいまさら誰の役に立つでもないでしょうが、ま、老後に今より全然テクノロジーが発展した時代にこれを眺めて、ああこんな不便な時代もあったな、と懐かしむためにでも書いときますか。

Macで確定申告といっても、ろくな噂を聞かないMacのe-TAXではなく、書面提出のための書類作成をMacでやるだけです。Macでe-TAXなどという新しいことをやるのはどうせ苦難が伴うので(そんな苦労の片鱗が見えるサイトはいくつかあるようですな)、こういう実務的なことは枯れたテクノロジーを使うのが一番です。だったら選ぶべきはWindowsなのかもしれませんが、それは僕のささやかなポリシーに反します。

書面提出の書類を作るだけなんて、そんなのMacで確定申告と言えるのかとも思いますが、ちょっと検索してみたところだと4年前のALL Aboutでは「Safariはだめ」ときっぱり書かれてます。この頃はまだMacではほとんど環境が整っていなかったということですね。

でもさっきやってみたところ、Safariでも問題なく書面提出できました。しかもVersion 4 Public Betaで。なんだかんだいってMacもしっかり市民権を得ている証左であります。


確定申告書等作成コーナー
https://www.keisan.nta.go.jp/h20/ta_top.htm

ここから「作成開始」をクリック。

次の画面で、「所得税の確定申告書」「申告書等を印刷して提出 」を選択して「入力終了(次へ)」をクリック。

環境の判定結果が表示されました。MacOSのSafari 3.2と出ています。おかしいな4.0なんだけどな。いいかげんなものです。

さらにこのように環境についての確認事項がでてきます。


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 該当する項目にチェックをして、「入力終了(次へ)」ボタンをクリックしてください。

※ すべての項目にチェックが入らないと申告書等印刷により申告を行うことができません。
また、チェックがない項目の場合には、次画面にて説明が表示されます。

1.ご利用のパソコンの環境が以下の推奨環境を全て満たしている。
Windows環境
OS: Windows 2000(SP4)
Windows XP(SP2、SP3)
Windows Vista(SPなし、SP1)
ブラウザ: InternetExplorer 6.0 (WindowsVistaを除きます。)
InternetExplorer 7.0 (Windows2000を除きます。)
Firefox 3.0
PDF閲覧ソフト: Adobe Reader 8
Adobe Reader 9

Macintosh環境
OS: Mac OS 10.4
Mac OS 10.5
ブラウザ: Safari 3.1
PDF閲覧ソフト: Adobe Reader 9
※ Mac OSのプレビューは推奨環境外です。
※電子申告の場合とは推奨環境が異なります。

2.プリンタが正しく接続されている。

3.ブラウザのポップアップブロックが解除されている。

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・・・ちゃんとMac OSもSafariもサポートすると明記してありました。だったらWindows版のSafariもサポートしてあげればいいのに。あと、PDF閲覧ソフトはAdobe Reader 9 と出てきましたが結局使いませんでした。Adobe Reader は職場のWindowsで動作がアホみたいに緩慢なので好きじゃないのです。結局、Mac OSのプレビューでもなく、Safariで開いて印刷しただけでうまくいきました。まあそれはMac OSのプレビューと同じというのかもしれませんが・・・

「プリンタが正しく接続されている」・・・この「正しく接続」というのが意外と範囲が広くあいまいな表現ですね。うちのCanon iP4200はTime CapsuleにUSB接続されており、Macとは直接はつながってません。でも(当然のことながら)ちゃんと印刷できました。これは「正しく接続」されているということですな。いまどきはプリンタひとつでもいろいろな接続の仕方があるので、これ以上の正確な表現もできないということでしょうね。

ちなみにここで推奨環境を満たさずに次の画面にいくと、そこでは、ブラウザのダウンロードのリンクが貼られた画面になります。なにげなくIEのリンクがありました。一瞬、Mac OS用のIEの開発がいつのまにか再開したのかと思って「おっ!」と思いましたが、そこにいってもMac OS用のIEはやっぱりありませんでした。まあ、あってもどうせ使いませんけどね。

つづいて画面の指示に従って源泉徴収票からいくつかの金額を転記していきます。

さてここからが本番、医療費控除のために平成20年中に支払った医療費を全部集計しなければいけません。去年は下の子が生まれたので、出産費用がどかっとかかっているのでこれを申告するのです。このWeb上でひとつひとつ領収書の金額を記入することもできますがやっぱり入力しやすいとはいえないので、ここでは合計金額だけ入力することにして集計の明細は別に作ります。

そこでMacでやるからには、やはりこの前うっかり買ってしまったiWorkを活用するしかないでしょう。大量にあった1年分の領収書を一気に入力します。といっても全部で43件、大したことないデータ量です。大したことないはずですが、上の子(2歳児)がちょこちょこ邪魔しに来て、いっこうにはかどりませんでした。iWorkのNumbers自体は、こういうちょっとした一覧表を作るなどの用途ではとても使いやすいのですが、泣く子には勝てず、昼前にはじめて3時くらいまでかかってしまいました。Nubmersで印刷した集計表に領収書をどっさりステープラーで添付しました。

さてMacで確定申告というテーマとは関係ないのですが、確定申告の書類を作っていく中で重大な書類を見つけてしまいました。「給与所得者の住宅借入金等特別控除申告書」・・・むこう数年分の申告書が用意してあって、年末調整のときに事業者に提出しろと書かれています。ああそうか、住宅ローン減税のために年末調整しなくちゃいけなかったんだ、、、忘れていました。実際、源泉徴収票をみても控除されていません。
そこで、おそまきながら、この申告書に住宅金融支援機構(旧・住宅金融公庫)から届いていた年末残高等証明書を貼付して、確定申告書と一緒に税務署に提出することにしました。で、所得税の確定申告の第一表の「(特定増改築等)住宅借入金等特別控除」の欄に上限の300,000円と記入しました。これで申告の仕方が悪ければ修正申告しろと言われるでしょうが、あさっての月曜日が確定申告の締め切りなのでどこかに相談する猶予もありません。とりあえずこれで出すことにします。そういえばおととしの確定申告も郵送で行いましたが、税務署のひとがこの減税の申告をしていないことを指摘してくれて、修正で30万円の還付を受けたような気がします。親切な税務署員もいたものです。

すべての記入が終了したらいよいよ印刷です。WebサイトからPDFファイルが生成され、ふつうにSafariで表示されたので、Command-Pで印刷しました。
MacBookの11nのAirMac経由でBonjourで接続された、Time CapsuleにUSBでささっているCanon iP4200から、カラーで確定申告の第一表、第二表、その他何枚かがなんなく印刷されました。まあMacだろうが11nだろうがBonjourだろうが、確定申告サイトからみればすべてはPDFというところに隠蔽されているから関係ないということですね。
控えも同時に印刷されましたが、いちおうPDFごと、名前をつけて保存しておきます。あと、このサイトで入力したデータはデータだけダウンロードすることができて、それをアップロードすることで続きの入力などができるようになっているので、その機能を使ってデータもとっておきます。

印刷が終了したら郵送です。いよいよMacとは関係ないところにきました。宛名ラベルは、さっき印刷されたチェックシートの右下部分に自動的に申告先の税務署の所在地が印刷されているのを切り取って使用するので、特段のソフトや入力は不要です。
封筒と切手は買い置きがあったのでそれを使いました。A4の封筒は定形外郵便物です。領収書等全部入れると150gをオーバーしてしまったので(160gだった)なので郵便料金は240円もします。50円切手しかなかったので、5枚、250円分貼ってポストに投函しました。

来年あたりはMac OS上でe-TAXで申告する環境が世の中で整っていそうなので、来年はそっちでしょうかね。
でも住宅ローン減税の年末調整さえ忘れずにすれば、医療費が10万円を超えることはそうそうないので確定申告はしばらくしないで済むような気もします。ま、年末になったらまた考えることにします。

そうそう、今年の年末調整こそは忘れないように、MacBookのiCalのTo Do項目にいれときます。MacのiCalのTo Doの欠点は、繰り返しのTo Doが入れられないことですね。繰り返しの予定にしちゃえばいいんでしょうけど。To Doがもうちょっと使いやすくなれば、iPhoneがPDAとしてぐっと使い勝手がよくなるんですけどね。

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