2009年1月13日火曜日

BentoでminiDVのテープを管理



このブログのサブタイトルにもあるように、日夜ホームビデオの撮影に励んでいるわけですが、いかんせんビデオというのはデジカメと違って、撮った後の管理やら編集がけっこう面倒です。

それを見越して、その辺で楽ができそうなMacを買い、付属のiMovieで編集を始めたわけですが、まだまだメディア管理という意味ではiPhotoやiTunesのようにはいかないのが現状。


始めたときはiLife '06で、あんまりメディア管理という側面はないものだったとおもいます。
今のiMovie'08で少しメディア管理が易しくなったとは思いますが、HDDに常に未編集ソースをフルで置いといているわけでもなく、やっぱり未編集ソースのメディア管理は別のソフトでやったほうがいいのか?と思っていました。

ちょこっと検索してみたところ、プロ用ではいくつかそういうメディア管理ソフトがある様子。あとシェアウェアかなにかでWindows用のがありましたね。でもMacなんだよなあ、とおもって、最初はExcelでテープのタイトルと撮影日付などを管理してました。いや、Mac上でやるから評判の悪いMac版ExcelじゃなくてOpenOffice.orgを使いました。


で、なんとなくiWork '08のお試し版のNumbersに取り込んでそっちで管理してみようかな?とやってしまったところ、使いやすいですね。軽く感動しました。Excelのいろんな奥義はWindows上で極めた僕ですが、Numbersは余分な機能はざっくり省いてあってシンプルなのがいい。買っちゃおうかと思いましたが、iWorkの購入には踏み切らずにいました。これが去年の11月頃。結果的にはすぐにiWork '09がでちゃったので買わずにいて正解だったわけですが。

ほどなくiWork '08はお試し版しか入れてないので期限が近づき、そこにせっかく入れたデータを今度はどこに持っていこうか?となりました。またOpenOffice.orgでもいいのですが、いちどNumbersに触れてしまうと、いまいちあのやぼったい、洗練されていないかんじが鼻について、積極的に使いたいとも思わなくなってきます。OOoの開発はドイツの技術者の関与が高いと聞きましたが、さもありなんというか・・・。


そこで思い出したのがBentoです。FileMakerの出した、徹底して機能をそぎ落とした個人向けDB。お試し版を以前一度入れたことがあったけど、それ以来忘れ去っていました。もう一度お試し版入れて試してみるかな、たぶん2回目だからとはじかれるかも・・・と思いつつオフィシャルサイトに行ってみると、いつのまにかメジャーバージョンアップしてBento2になっていました。1年くらいしかたってないはずなのになかなか思い切ったことをしますね。おかげで2回目のお試しも難なくできました。

Bento2をインストールして、ちょいちょいとNumbersの表をインポート。適当にフォームの体裁を整え、データをちょこちょこ入力して、あっという間にデータベースの構築完了です。データベースのくせに、リレーション?なんすかそれ?みたいな作りが気に入りました。当然SQLも発行できません。マルチユーザーでデータをサーバーに置くなんてもってのほかです。この心意気いいですね。
僕は本職はオラクル使った業務アプリを構築するDBのプロのはしくれなのですが、もう業務アプリなんてBento2をマルチユーザーにするだけでいいんじゃないかと思わせる軽快さです。(いや、それだけじゃほんとはできないですけどね)でもフォームのデザインとデータの入力をまったくの同列で実現させる徹底したWysiwigなGUIは、ちょっと惚れました。そうなんだよなあ、ワープロだって表計算だって、とっくの昔から体裁とデータはユーザーから見たら同列のところでさせてくれているのだから、DBだってそうしてくれてもいいよなあ。

本題からはずれましたね、ビデオテープの管理。まあなんつーか、こういう管理系ソフトないかなーなんて思っていた訳ですが、Bento2でかんたんに作れちゃうのです。Macでビデオ編集やってる人はぜひ一度試してください。僕はこれをお試し版の期限到来前にビックカメラでパッケージ版買いましたが、久しぶりに、お金を出して買ったソフトで充実感の得られるソフトでした。

ちなみにminiDVの管理方法は僕の場合はこんなかんじです。

1:テープを使い始めるときにテープ番号を採番。採番ルールは西暦の年+3桁の連番。
  たとえば2009年に使い始める最初のテープは2009001。
2:撮り終わったテープは誤消去防止の爪をSAVEにしといて、百円ショップで買ったA4書類ケースに並べていれる。
3:その書類ケースはひとつにつきminiDVテープが16本入る。格納ケースには001, 002, 003, ... と連番。
4:このテープをまずブルーレイドライブにまるごと取り込ませる。
  ソニーのBDZ-L70というのを使っていますが、こういう用途にはボタン一つで取り込めて便利。
5:BDZへの取り込みが終わると、撮影開始時刻・終了時刻が自動的にBDZ内のタイトルに入ってくるので、テープ番号と撮影開始日・終了日をBento2のDBに転記。
6:BDZの素材を見ながら、主要なチャプターと内容をBento2に入力しておく。
7:編集なしでBru-rayに焼く。
8:素材がたまったところでiMovieで改めて取り込んで編集。

初心者にとって大事なのは、管理用ソフトというよりは、ほんとは1〜3のあたりだったりして。

2009/2/2追記:スクリーンショット公開しました。
http://vogue-peugeotvogue.blogspot.com/2009/02/bentominidv2.html

2009/3/3追記:おんなじケースで管理している人がいたので、勝手にリンクしちゃいます。上の2で言っているのはここで使われているケースのことです。
http://tkdesign.jp/oyabakavideoclub/tape_seiri.html

2009/3/15追記:BDZプレイリストを使った階層型の素材管理について書きました。
http://vogue-peugeotvogue.blogspot.com/2009/03/bentominidv.html

2009/3/15追記:収納するときのチェックアウトとチェックインについて書きました。
http://vogue-peugeotvogue.blogspot.com/2009/03/minidv.html

2009/3/16 また同じケースで収納しているひとを発見したので、例によって勝手にリンク貼ります。
http://www.eternal-lab.com/force/2007/01/minidv.html